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社員・役員インタビュー

三井住友建設鉄構エンジニアリングの社員と役員にインタビュー。当社への就職・転職を決断した理由、現在の仕事と働き方、将来の目標など、それぞれの「今」について語ってもらいました。

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社員インタビュー

「チームで働く強みを武器に、文系から橋梁施工管理へ挑戦」

大学ではフランス文学を専攻。建設業界で2年間の派遣社員を経て、チームワークの楽しさや橋づくりの社会的意義に惹かれ、「自分の手で橋を架けたい」という思いが強まり正社員に。今の目標は、新設工事の主担当として、立ち上げから竣工までを見届けること。

建設本部 東部工事部

N.H.

文系から建設業へ、予想外の業界との出会い

私は文系出身で、就活を始めたころ、建設業は選択肢にありませんでした。しかし、就活アドバイザーから「施工管理が向いているのでは」と勧められ、そこで初めて文系でも建設業に挑戦できることを知りました。 大学時代はイベントサークルに所属し、仲間と共に目標に向かって動くことが好きでした。今思えば、そうしたチーム志向の姿勢が、施工管理に向いていると評価された理由なのかなと思います。 とはいえ、当初は建築と土木の違いすら知らず、本当に自分が建設業界で働けるのか不安もありました。そこで、まずは派遣社員として現場を経験し、自分の適性を確かめることにしたんです。そうして初めて派遣されたのが、三井住友建設鉄構エンジニアリングでした。 いざ働いてみると、『工事関係者以外立ち入り禁止の場所に入れる』という非日常感にワクワクしたことを覚えています。派遣社員として2年間勤めたのち正社員となり、現在は入社3年目を迎えています。

補修・撤去から新設まで、多彩な現場で橋梁建設を学ぶ

初めて担当した現場は、東京都の橋梁補修工事でした。竣工から60年経過し老朽化が進んだ橋の耐震補強工事です。小規模な現場だったため、私と所長の2人で作業員の方々をまとめながら工事を進めました。 所長からマンツーマンで基礎から教えてもらい、未経験でも落ち着いて業務に取り組むことができました。工事の途中からの参加でしたが、竣工を見届けたときには「チームでやり遂げた」という大きな達成感を味わいました。 その後、岐阜県の木曽川での撤去工事、茨城県での橋梁新設工事を経て、現在は大阪の関空連絡橋耐震補強工事で支承取替を担当しています。支承とは、橋桁を支える部材で、これを取り替えることで橋の耐久性と安全性を高められます。 補修工事と新設工事では、条件も進め方も大きく異なります。たとえば、ゼロから橋をつくる新設工事では比較的自由度が高いのですが、補修工事では既設の橋との整合性が求められるため図面通りに進まないことも多々あります。そのため、現場の状況に応じた設計職とのやり取りや、作業員の方々と認識共有を行うなど、臨機応変な判断力が必要になります。

「人の役に立てる」という実感が、正社員への転機に

正社員になる決め手となったのは、派遣社員の頃に配属されていた橋梁撤去工事で橋の大切さを実感したことです。豪雨の影響で損傷し復旧できなくなった橋を架け替えるために、既設橋梁を撤去する工事でした。工事中は橋を使用できないことで地域住民の方々に不便な生活をさせていることを感じ、「人々の生活を豊かにするために橋をつくりたい」と思ったことが、この道を選ぶ大きなきっかけとなりました。 また、三井住友建設鉄構エンジニアリングの社員の方々の人柄にも惹かれました。ジョイントベンチャーで他社の方々と一緒に働く現場でも、当社はとくに「みんなで頑張る」というチームワーク志向が高く、作業員を含めた関係者全員を思いやる風土があると感じます。未経験の自分にも丁寧に指導してくださり、人を大切にする文化に触れ、「ここならやっていける」という安心感を持つことができました。 一方で、最初から誰かに頼るのではなく、自分で努力する姿勢も大切です。入社当時、私は年齢が若く、ベテランの作業員の方からなかなか信頼していただけないこともありました。しかし、安全管理や品質管理について学び、図面の読み方を覚えることで、半年後には対等に会話ができるようになりました。努力すれば必ず評価され、サポートしてくれる仲間がいることを実感しています。

「現場はチームでつくるもの。今の自分の実力で、新設工事に再チャレンジしたい」

私の目標は、主担当として新設工事の立ち上げから竣工まで携わり、「この橋は自分が架けた」と胸を張って言える橋を完成させることです。過去に新設工事の経験は一度きりですが、当時は未熟さから作業員の方々を困らせてしまった場面も少なくありませんでした。 たとえば、現地調査が不十分で計画位置にクレーンが設置できなかったり、意思疎通が不十分なまま独断で計画を進めてしまったり。後悔が多いので、今の経験と知識をもって、もう一度新設工事に挑みたいと強く思っています。 橋づくりに興味がある人は、迷わず当社に飛び込んでほしいですね。私も文系出身で入社しましたが、知識や技術の不足は努力で補えます。それ以上に重要なのは、相手の立場で考え、誠実にコミュニケーションを取る力です。現場では、自分より経験豊富な作業員の方々と一緒に働くので、相手の知恵や意見に耳を傾けながらも、責任者としての判断をうまく伝えることが求められます。 一方で、現場の実情を理解しないと、作業員の方にとっては負担の大きい作業を、平然と依頼してしまう危険性もあります。お互いを尊重し、同じ目標に向かって進むチームワークの姿勢を持つことが、何よりも大切な仕事なのです。

one week's work

ある1週間の仕事

月曜日

船で製作部材を引き上げるための監督を行う。現在の工事は海の上で行うため、足場を立てるときや部材を運ぶときは船を使うことも。

火曜日

ボルト穴の位置などの加工箇所に印をつける、”罫書き”の作業を行う。正確に罫書くことで、図面通りの加工がスムーズに行える。

水曜日

機械の導入に向けて、現場の測量を行う。確実に搬入するためにも現地調査は大切。

木曜日

作業員の方々との打ち合わせ。天候や状況により作業に遅れが出るときは、チーム全員で今後のスケジュールを練り直す。

金曜日

書類作成。現場の状況や進捗をまとめ、次週に備える。

休日

神社巡りと御朱印集めが趣味。大阪では住吉大社へ出かけた。

柔軟な対応と連携力が大切。出張で全国各地の魅力を味わう

1週間のスケジュールは固定ではなく、その時々の状況に応じて柔軟に対応します。現在の工事は海上で行われるため、部材の運搬などで船を使用することもあります。 現場では、作業員の方々とのコミュニケーションがとても重要です。特に、今の現場は工事範囲が広く、交通規制を行いながら作業を進めているので、「どこで・誰が・何をしているのか」を確実に把握する必要があります。作業員の方々が独自の判断で計画を変更するのを防ぎ、全員が共通の認識を持って動けるよう、必ずメンバー全員で打ち合わせを行うことを徹底しています。 当社工事部の現地業務の魅力のひとつは全国各地への異動です。現場ごとに土地が変わり、仕事を通してその地域の文化や風景に触れられるのは、とても貴重な経験です。1年ほどは滞在することになるため、その土地の魅力をじっくり知ることができるのも、この仕事ならではの楽しみですね。