建設業界は、実は文系でも活躍できる!主要職種の仕事と必要スキル、向いているタイプとは

就活を始める文系の学生のみなさんにとって、「建設業界は理系の仕事」というイメージがあるかもしれません。しかし実際には、コミュニケーションを取ったり柔軟な判断が求められたりと、文系的な資質が問われる場面も多くあります。
この記事では、文系出身者が活躍している建設業界の職種と必要なスキル、向いているタイプについて、わかりやすく紹介します。
ー目次ー
2. 文系が活躍できる建設業界の職種と必要スキル
・営業職
・施工管理職
・設計職
3. 建設業界に向いている文系のタイプとは?
・人とコミュニケーションをとるのが好き
・ダイナミックなものづくりに憧れを感じる
・地図や歴史に残る仕事がしたい
1. 建設業界は文系でも活躍できるって本当?
建設業界と聞くと、「理系の仕事」「専門知識がないと難しい」といったイメージを抱く人も多いでしょう。たしかに、現場での測量や構造物の設計など、専門知識が求められる分野は存在します。しかし、それはあくまでも建設業界の一部であり、実際には文系出身者も多く活躍しています。クライアントとの折衝やプロジェクトの調整、行政とのやり取り、資料作成などは、文系・理系問わず個々の強みを活かせる仕事といえるでしょう。
たとえ理系出身者であっても、入社後に専門的な知識・技術を学ぶ必要があります。建設業界の企業は、大手ゼネコンからハウスメーカーまでさまざまなタイプがあり、それぞれ専門性を高めるためにゼロから学ぶ姿勢が求められます。
文系だからといって、建設業界を諦めるのはもったいないことです。むしろ、文系ならではの強みが活きる職種が多く、ものづくりが好きな文系出身者にとって、建設業界は活躍できるフィールドといえます。
2. 文系が活躍できる建設業界の職種と必要スキル
建設業界では、さまざまな職種が協力してプロジェクトの達成に向けて取り組んでいます。ここでは、文系出身者が活躍できる建設業界の職種や、求められるスキルについて詳しく解説します。
営業職
建設業界の中で、特に文系出身者が活躍しているのが営業職です。建設業界は現場職がメインだと思われがちですが、仕事を受注しお客様と伴走する営業職も、プロジェクトの初動からアフターフォローまでをサポートする重要な役割を担っています。
建設業界の営業職の仕事内容は、官公庁向けの入札営業から、住宅メーカーの個人営業、大手ゼネコンの法人営業まで多岐にわたります。どの業種であっても、自社の技術力や実績をわかりやすく伝えるスキルが必要です。
大型案件の場合は、営業がプロジェクトの初期段階から関わり、社内の技術部門と連携しながら提案書を作り上げ、プレゼンを行うこともあります。価格交渉や契約締結のやりとりなど、法律やビジネス文書に関する知識も求められます。
建設業界の営業職に必要なスキル
- 傾聴力・提案力
- プレゼンテーションスキル
- ビジネス文書作成力
- 他部署・クライアントとの調整力
特に、橋梁建設や沿岸工事などに関わる官公庁の工事では、公開される説明資料を読み込む必要があり、文章に強い文系出身者が活躍できます。申請書類の作成や入札業務、積算など細かな業務も多く、忍耐強さが求められる仕事です。
施工管理職
施工管理職も、文系出身者が多く活躍する職種のひとつです。施工管理職の主な仕事内容は、工程・品質・安全・原価の管理を軸にした、建設現場の進捗管理です。協力会社や職人と連携しながら、工事をスムーズに進めていく役割を担っています。
現場の司令塔ともいえる施工管理職には、タフさと責任感が求められますが、最初から高度な知識が必要なわけではありません。未経験の文系出身者でも、入社後に研修やOJTを通じて知識を身につけ、実務を通して成長することができます。
施工管理職に必要なスキル
- 調整力・臨機応変な対応力
- リーダーシップ
- スケジュール管理能力
- 問題解決力
施工管理職は現場の最前線に立ち、大きな製品が出来上がっていく様子を見ることができる、非常にやりがいのある仕事です。女性の施工管理者も年々増えており、多様な人材が活躍しています。
設計職
設計職は理系の仕事という印象がありますが、実際にはデザインや企画、プレゼン能力など、文系的な素養が活かされる場面が多くあります。
設計職の主な仕事内容は、お客様とのやり取りや設計図面の作成などです。たとえ理系出身であっても、設計を学んでいない人にとっては、設計職は未知の領域です。CADソフトの操作や設計に関わる専門知識は必要ですが、文系出身でも意欲さえあれば設計職として活躍できます。
設計職に必要なスキル
- 空間イメージ力
- 提案力
- 他職種(工事や営業)との連携
- 顧客とのコミュニケーション力
- 資料作成・プレゼンテーション力
- 設計図面の基礎知識
設計職は、理想のデザインを生み出すという点で、非常に創造的な職種です。建築や橋梁、都市デザインに関心のある文系の人にとって、チャレンジしがいのあるフィールドといえます。
3. 建設業界に向いている文系のタイプとは?
ここまでに述べたとおり、「文系だからといって建設業界に不向き」ではありません。特に、以下に当てはまるタイプの人は、建設業界でも活躍することができるでしょう。
人とコミュニケーションをとるのが好きな人
建設業界は、チームで取り組む仕事です。クライアント、設計者、現場スタッフ、行政、協力会社など、常に人とのやりとりが必要となります。相手の立場に立って考え、情報をわかりやすく伝え、関係性を築いていく力が重要です。
社内の各部署やクライアントから、「この人なら信頼できる」「また一緒に仕事したい」と思ってもらえるかどうかが、プロジェクトの円滑さに直結します。チームとしてものづくりを成し遂げたいという気持ちのある人は、建設業界で働く楽しさを感じられるでしょう。
ダイナミックなものづくりに憧れを感じる人
建設業界では、目に見える大きな成果物を自分の手で生み出すことができます。完成した製品を見たときの達成感は格別です。地図に残り、地域の人々に長く使われる大型構造物を手がける経験は、建設業界ならではのやりがいといえます。
就活生のみなさんは、現場見学を通して構造物のダイナミックさに触れることができます。建設業界の会社では、就活生向けの現場見学を開催しているので、ぜひ参加してみてください。建設に興味のなかった学生が、実際の現場を訪れてスケールの大きさに魅了され、建設業界への入社を決意するケースも少なくありません。
地図や歴史に残る仕事がしたい人
自分の仕事が目に見える形で残るところも、建設業界の魅力のひとつです。完成した製品は、何十年にもわたって地域の人々に使われ続けます。橋梁や高速道路、浮桟橋、防波堤など、建設業界の仕事は社会インフラを支えるものばかりです。「形として残る仕事がしたい」「歴史に関わるようなスケールの大きな仕事がしたい」という人にとって、建設業界はぴったりといえます。
長期的なプロジェクトが多い分、一つの仕事にじっくり取り組む姿勢が求められますが、粘り強さと好奇心があれば、確実に成果につながります。
まとめ
建設業界では、文系出身者も多く活躍しています。特に、営業職や施工管理職は、コミュニケーション力や臨機応変な対応力が求められ、文系出身者が活躍できる職種です。「建設業界に興味はあるけれど、自分は文系だから」と迷っている就活生のみなさんは、ぜひ一度建設業界を見学してみませんか?
三井住友建設鉄構エンジニアリングでは、全国の橋梁や沿岸構造物の設計・製作・架設工事に携わり、大規模なものづくりに取り組んでいます。人を大切にする社風が根付いており、未経験でも一から学ぶことができる職場です。三井住友建設鉄構エンジニアリングの採用ホームページでは、求める人物像や仕事内容、働き方について詳しく紹介しているので、ぜひご確認ください。