新卒採用エントリー キャリア採用エントリー

社員・役員インタビュー

三井住友建設鉄構エンジニアリングの社員と役員にインタビュー。当社への就職・転職を決断した理由、現在の仕事と働き方、将来の目標など、それぞれの「今」について語ってもらいました。

ホーム > 社員インタビュー > 橋の両端がつながる瞬間の感動を、さまざまな地域で味わいたい

interview

社員インタビュー

「橋の両端がつながる瞬間の感動を、さまざまな地域で味わいたい」

2024年中途入社。大学は文系学部で学んだが、ものをつくる仕事がしたくて建設業界へ。新卒では建設系の派遣会社に入社し、当社の現場に派遣されたことがきっかけで転職を決める。派遣時代も含めて現在3つめの現場で奮闘中。

建設本部 西部工事部

H.O. 2024年 中途入社

橋の工事で感じた達成感をもっと味わいたかった

大学を出て最初に就職したのは、建設系の派遣会社でした。2022年の10月に、そこから派遣される形で当社の工事現場に参加。1年半ほど派遣で働いたあと、正社員として入社しました。 もともと「形のあるものをつくる仕事」をしたいと思っていたんです。しかし出身学部が文系だったため、メーカーなどに就職しようとすると、職種としては営業や事務しか選択肢がなく、実際にものをつくる現場に携わることはできそうにありませんでした。そんな中で、建設業界であれば出身学部にかかわらず現場に携わることができると知り、この業界に興味を持ちました。 派遣会社から当社に転職した直接的な理由は、派遣されていた現場で「正社員にならないか」と誘っていただいたからでしたが、「もう少しこの仕事を続けてみたい」と思ったからでもあります。派遣会社にいる限り、派遣される現場によって工事の種類も違えば任される仕事の範囲も違います。よくいえば幅広い経験を積むことができますが、一つの分野で継続的に経験を積めるかどうかはわかりません。私が転職を決断したのは、「橋をつくる」というこの分野で経験を積んでみたいと思ったからでした。 そう思えるような印象的な経験をしたのは、派遣で2つ目の現場にいたときのことでした。橋をつくるときには、鋼鉄で骨組みを組み、コンクリートを流し込んで土台を作ります。そのコンクリートを流し終えて両端がつながり、橋の形が出来上がったときに大きな達成感があって、「もっとこんな感覚を味わいたい」と思いました。

現場ごとに工法も環境も違うのが、この仕事のおもしろさ

橋をつくる現場で、実際に橋げたを組むなどの作業をするのは職人さんです。私たち施工管理者が行うのは、職人さんがスムーズに働くための準備、進捗管理、工事に問題がないかをチェックする品質管理などです。例えば、次に行う作業のために必要な高さの架台(作業ための土台)を準備したり、工場や協力事業者と連絡を取り合って必要な材料を揃えるのも重要な仕事です。 現在担当している現場は、派遣時代も含めて3つ目ですが、現場ごとにやることは全く違っていました。最初に働いたのは橋の撤去工事の現場で、「工事桁」と呼ばれる桁を設置し、それで橋を吊り下げながら、ガスで橋を切断していくという工事でした。2番目は大きな川を渡る高速道路橋の新設。川幅が広く、途中に足場を作ることができないので、組んだ桁をベルトコンベアのような機械で前方に送り出す「送り出し工法」を経験しました。 今は東京都内の老朽化した橋の架け替え工事を担当していますが、周辺環境が都会だけに、完成すれば人や車の流れに大きな影響をもたらすはずです。現場近くを通り過ぎる歩行者も多く、「いつ完成するの?」などとお声をかけられると、期待されているのを感じて嬉しいですね。 こんなふうに、現場が変わると工法も雰囲気も変わることはこの仕事のおもしろさのひとつです。会社が宿舎を用意してくれているので、初めて生活することになる地域でも、安心してチャレンジできます。

先輩や職人さんに支えられ、よい仕事ができるようになった

最初は、職人さんに「これをしてください」と伝えることがなかなかできなかった時期もありました。職人さんが動けるように指示を出すのは社員の仕事なのですが、自分が正しいかどうか自信がなく、ベテランで厳しそうな職人さんに何かをお願いするのに抵抗があったんです。 それを乗り越え、気負わずに話せるようになったのは、もし間違ってしまっときはストレートに「すみません」と言えばよいと思えるようになったから。そしてそう思えるようになったのは、私の間違いに対して怒ったりせず、そのまま間違いだと教えてくれる上司や職人さんたちがたくさんいたからだと思います。 中でも、今一緒に働いている先輩には多くのことを教えてもらいました。たとえば専用の機器を使って行う測量などは、私の仕事を先輩が見守り、測量結果を確認してくれています。そんなやり方を通じて、自然に自信を持てるようになりました。 橋は非常に大きなパーツを組み上げてつくりますが、出来上がりはミリ単位の精度が求められます。正確につくり上げるには細かい調整が必要ですが、その結果、測量して数字がピタっと合っていると気持ちいいですね。

多様な地域で現場を経験し、経営もわかる技術者になりたい

派遣時代を含めると3年が立ちますが、私はまだ後輩を持ったことがありません。当面の目標は、まずは後輩と一緒に働けるようになることですね。そのためにも必要な資格を取得し、先輩の力を借りずに一人で現場を見られるようになりたいと思っています。 今はもっと、さまざまな現場を経験したいですね。今までに撤去工事、新設工事と経験してきましたが、まだ経験していない補修工事もぜひ担当してみたいと思います。地域でいうと、行ったことのない東北や北陸の工事に挑戦してみたいですね。雪のある土地の工事は大変そうですが、実際にどうなるのかを知りたいです。雪のない地方の出身なので、雪のある土地に住んでみたいという気持ちもあります(笑)。 将来的には、ひとりで工事を進められるだけでなく、どんな材料が必要で、どれくらいの費用がかかるのかという経営感覚がある技術者になりたいです。そのためにも、やはりたくさんの経験を積んでいく必要があると思っています。

one week's work

ある1週間の仕事

月曜日

次の工程で必要な架台の高さを計算し、調整。位置を移動するなどして作業に必要な場所に設置する。

火曜日

工場から橋げたが届く。職人さんと今後1週間の工程を確認し、地上で橋げたを組む作業に入る。

水曜日

前日の作業の続き。届いた6基の橋げたを地上で2つずつ組み上げる。

木曜日

前日に組んだ橋げたをクレーンで持ち上げて設置する。組んだ後、異常がないかを確認する。

金曜日

次に届く橋げたの受け入れ準備。工事場所が川の中ほどに差しかかるので、工法に合わせて新しい準備を行う。

休日

都内で話題のスポットに出かけるなど、初めての東京生活を楽しんでいる。

資材の搬入スケジュールに合わせて工事を進行

工事中は現場近くに事務所が設置されるので、まずはそこに出勤し、現場までは自転車で移動しています。一日の大半を現場で過ごしますが、その間も携帯電話には次々に連絡があります。資材の納入に関する相談や、工場、設計者とのやり取りが多いですね。 今進めている工事では、千葉工場から4日に一度のペースで材料が届くので、それに合わせたスケジュールになっています。橋の材料は大きすぎて、陸路の運送を認められているのは深夜だけです。早朝に現場に届くのに合わせて受け入れの準備を整え、工事を進めていきます。